2014年6月8日日曜日

Dilated Cardiomyopathy (DCM) - ドーベルマンの拡張型心筋症

ドーベルマンの拡張型心筋症と言われるぐらい、
ドーベルマンの拡張型心筋症は特異な経過を辿ります。


4月に旅立ったルナ(ドーベルマン牝11歳)も拡張型心筋症でした。
生後8ヶ月頃、散歩中にゴロンと横になる事が気になり検査をしました。
結果は拡張型心筋症、FS(収縮率)は10%を切っていました。
診断は余命半年・・・絶句でした。


が、
診断を受けてからも拡張型心筋症の症状はまったくありませんでした。
薬(ラりルドン)をその後11年間飲んでいました。
ラリルドンは心臓の働きを助け、心不全の状態(息切れ、むくみなど)をやわらげます。


ルナは24時間のホルター検査も受けました。
が、この時も異常な数値は出ませんでした。


特異な経過を辿るといわれているのは、何の前触れもなく最後が来るという事です。


海外ではドーベルマンの突然死において死因を追及できていないけれども、
拡張型心筋症が原因だという獣医師が多いです。


心エコーの検査で心臓の状態を把握しておくことは大切です。
それによって突然死を避けることが可能になります。


アルフ、ピースも7歳です。
今月末に心エコーの検査を受ける予定です。
母犬アンリは検査では拡張型心筋症ではありませんでした。

が、コリー犬など他の犬種と比べると心機能は少し弱かったです。

ドーベルマンの心筋症とも呼ばれ、心筋症の中でも他の犬に比較して特異な経過を辿るのが特徴です。

また犬の心臓病の予後の判定は体重が指標となりますが、このドーベルマンは筋肉質の犬のせいか、
特に見た目には体重が低下しないのが特徴です。

しかし飼い主は必ず最低でも毎月1回は体重の測定が必要です。

またこの犬の特徴としては、不整脈がありますが、
通常拡張型心筋症の犬は心房細動と言う不整脈が多いのですが、
この犬種は、心室性早期拍動と頻脈(脈が多い、速い)が

心房細動より多いのが特徴です。

残念ですが多くは突然死と言う経過に至るようです。


ゆえに普段からの検診(予防接種の時など)が重要です。
もし症状がまったくない場合に雑音やギャロップリズムが存在したり、
心電図で不整脈が認められたら、その後にほとんどが心筋症を発症します。


この時に見つけるのが意義のあることです。


 
心エコーは簡単な検査です。
僕達も受けます。


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